390の男
ニコニコ超会議2015・「超歌ってみた」のブースで初日４１番目に登場したNo.390の男はこの私でした。
ここでは、当日を振り返ってみることにします。
まさに「超歌ってみた」への参加です。歌うことが大好きですから。レパートリーのアニソンはゆうに１００曲を超えます。今は歌っていないけどメロディを聞けば歌えそうな曲をいれると３００を超えるのではないでしょうか。アニソンじゃない曲も数曲歌えます。
ヒトカラがほとんどなのですが、これまでの超会議やそれに付随するイベントをモニター越しに見ていて、自分もあのような場で一度は歌ってみたいなあ、という思いがだんだんと強くなっていました。
ただ、広島から行くとなると旅費などの面もあるし、何かほかのイベントがないものかと思っていたら、「天体のメソッド・プレミアムファンイベント」が４月２６日にありました。これと抱き合わせという形で、前日の２５日に超会議に行く、という計画を立てました。だから買ったのは２５日だけの優先入場券。
後付けの目的として、超囲碁将棋ブースの糸谷竜王と岡本さんの対局を見ること（ただしカラオケに当選した場合は見られなくとも仕方がない）。
9時半ごろ海浜幕張駅着。幕張メッセにつきましたが、優先入場といっても長蛇の列。ま、予想はしていましたが。
会場入りできたのは１１：２５。事前にブースはチェックしていましたから何とか１回目の抽選に間に合いました。しかし、整理券の配布場所がなかなかわからず焦ってしまいました。やっと見つけてゲット。「３９０」。
会場の様子 ３９０の抽選券
そして始まった１回目の抽選。２０人を選ぶという。実質ここが一番確率が高い。まだ５００という数字は出てきていなかったように思う。それでも約２５倍の狭き門だ。案の定はずれ。これは無理だな、と思い、超囲碁将棋のブースへ。
広島出身の糸谷竜王に、声優の岡本信行さんが挑戦する対局。岡本さんはアマ三段免状を持ち、先の電王戦でもゲストとして来られただけでなく、プロ棋士とともに解説も担当、それが実に的確で、お強いことがよくわかります。３年前の超会議でのイベントでも橋本七段（当時）に飛車落ちで快勝したとのこと。今回は同じ飛車落ちとはいえ相手はタイトルホルダー。それでももしかして、と思ってしまいます。
岡本さんの得意戦法なんでしょうね。中飛車を採用しました。解説の豊川七段（通称マンモス：「マンモス」とあいさつをすることから。豊川ウィルスとも称される将棋ダジャレを交えた大爆笑解説がウリの棋士）によれば、序盤で糸谷竜王のほうが優勢に進んだが、土俵際で何とか踏みとどまった岡本さんが反撃、しかし、最大の決め所で岡本さんが踏み込めず、最後は糸谷竜王も本気モードになって勝利した、とのことでした。すごいのは決め所の手順を岡本さんもちゃんと読んでいたということ。さらにその先が読み切れずに踏み込めませんでしたが、それでも、プロ棋士がこの手順ならば、というのをしっかり読めていたというのは岡本さんが本当に強い証拠です。
時間が余ったので聞き手の香川女流王将と角落ちで対戦することに。今回も中飛車。解説に回った糸谷竜王が推奨する手を次々と指していく岡本さん。竜王と同じ思考ができるとはやっぱり本当に強い。そして香川女流王将もすごいと言っていた手までとびだしました。この対局、１０分切れ負けというルールで、優勢になった岡本さんが残り時間が短い中で相手玉を見事きれいに詰ませて勝ちになりました。
終局時の対局時計。岡本さんの残り時間、１１秒！
すごいです。五段くらいの免状をあげてもいいのでは？実力もありますし普及にも大いに貢献していますし、そのくらいの段位をあげても文句はないと思います。
13:00になって再び超歌ってみたブースへ。ま、超囲碁将棋ブースとは目と鼻の先なのですが…。
２回目抽選。番号はすでに１６００くらいまでになっていました。当初１８人選出ということでしたが１人増えて１９人に。それでも約７０倍に。ただし、若い番号の中には既に他ブースにうつっていて番号が当たっても当人がいないということが多くなってきました。が、それでも「３９０」は出ない。画面上にすら出ない。ま、一度番号が通過してしまえばもう無理でしょうから、それがない限りは可能性的にはあったのでしょうが、はずれ・・・・・・。
仕方ないので他ブースを散策することに。すぐそばに謎解きゲームのブース発見。ルパン一味を逮捕せよ、との指令。受付で指令所をもらう。が、肝心なことを読み飛ばしてしまっていた僕はいくら考えても分からず５分で断念（笑）．１４：００になると場内にパネルが出現して、それを手掛かりにして謎を解け、ということだったのにそれがないまま必死に解こうとしていたわけです。とんだ迷探偵ですわ。
大相撲ブースがなにやら騒がしい。なんとロボこと高見盛関（いまは振分親方）が相撲を取っているではないか！相手は若荒雄（同不知火親方）。高見盛の現役最後の対戦相手ですなあ。坊主頭の高見盛は中学生っぽいという声もちらほら。体つきはやっぱり引退した力士っぽかったけど、時間いっぱいになったときのあの仕草は健在でした。結局、当時の雪辱を果たした若荒雄が勝ちましたが、高見盛にも（というか、むしろそちらにより大きな）声援が飛んでいました。
１５：００頃から超歌ってみ他のブースで当選者さんの歌を聴くことに。
さてさて、ちょっと時間が押しているようで、２回目当選者の歌唱が終わったのが１５：４５頃。配られている整理券番号は２３００番台になっていました。
最後の抽選は１０人だという。流れている抽選数字も４ケタばかりになってきた。単純計算でも２３０倍ということになる。もう無理だな、と思っていたのですが……。
２人目の抽選で・・・・・・出た！！！「３９０」。迷わずに手をあげていました。いや、まさか、というのが最初の感想でした。
当選者控え場所。スタッフからデンモクを渡され、この中から歌う曲を選べとのこと。さて、何にしよう・・・・・・。それまでにアイマス（アイドルマスター）の曲が歌われていなければ「Ｍ＠ＳＴＥＲＰＩＥＣＥ」を歌うことに決めていたので、スタッフさんに「今日アイマスの歌出ました？」と聞いたのですがスタッフさん「？」。どうやらそっち方面には詳しくない様子。でも今日の歌唱リストを渡してくれました。歌手のところに「７６５」という字が見えなかったので今日は歌われていないと判断して「Ｍ＠ＳＴＥＲＰＩＥＣＥ」に決定したわけです。ちなみに、ほかの曲の候補としては
・１２か月（てさぐれ！部活もの）・・・後ほど書きますが、今回もしこれを選んでいたら自爆してました。
・奏（一週間フレンズ）・・・この日別の人がすでに歌われていました。しかし、僕が選ぼうとしたのは雨宮天さんのほうのバージョンでした。
・ももねこ音頭・・・ももねこ様のＴシャツを着ていましたし、たまゆらの宣伝も兼ねて、この曲も有力候補でした。歌うとしたらデンモクにはない広島弁ver.で、でしたが、広島弁verで歌っても大丈夫だったのでしょうか？たまゆらの宣伝ということなら、卒業写真の主題歌「これから」を歌いたいところではありますが、まだ配信になっていない…
・バケツのおひさんつかまえた（じゃりン子チエ）・・・これも選んでいたら爆死でした。
・天使にふれたよ（けいおん！！）・・・これも僕の十八番。
・魚心くんソング（普通の女子校生が「ろこどる」やってみた）・・・意外にウケそうな曲でしょ。
とまあ、候補はいっぱいあったわけです。「Ｍ＠ＳＴＥＲＰＩＥＣＥ」を選んだわけですが、結果から言っていい選択をしたと思いました。
１６：１０から歌唱スタートということで、しばし休憩に。が、当選者はドキドキして休憩どころではありません・・・。「Ｍ＠ＳＴＥＲＰＩＥＣＥ」のメロディを頭の中で流そうとしたのですが、なんと出てこない！歌いだしのところだけしか！ま、メロディを聞いたら思い出して歌えるでしょ、と楽観的に考えました。ヒトカラで週一は歌っている曲なので。
で１６：１０になり司会者が登場。スタートを告げますが、１番目の人のまだ僕の横。スタンバってないのにスタートの掛け声をかけてすたすたと引いちゃう司会者。あわてて最初の人がウラにまわって・・・。荷物荷物！あ、忘れてっちゃったよ。
２番目の僕はウラで待機せよというスタッフの言葉を受けてウラに。緊張をほぐそうと「荷物はどうしたらいいですか？」とスタッフに聞くと、置き場所とともに、左側にあるマイクを取ってスイッチを自分で入れて歌うこと、差し入れをメイドさんが持ってきてくれること、歌い終わったら、差し入れと荷物を持って右側から降りること、などを教えられました。
１番目の人はどうやら「コネクト」（魔法少女まどかマギカ）を歌っている様子。それを聞きながら緊張はピークに。するとダンサーの人が「緊張してる？」と声をかけてくれました。ハイタッチして、いくらか緊張が取れました。いくらかは。そして終わる「コネクト」。しかし、こちらに戻ってくる。荷物を忘れたことに気づいたみたい。そのまま退場という形に。そしてそしてついに僕の出番となりました。荷物を置いてマイクを取ってスタンバイ。前奏がかかり始めます。
「Ｍ＠ＳＴＥＲＰＩＥＣＥ」の選曲はアイマスプロデューサーさんのためのものでもありました。ラブライバーに押され気味だったので。実際、それまでラブライブの曲は歌われていましたし、僕の後の人ももう１曲歌われていました。アイマスの曲だってあっていいでしょ、プロデューサーさん、盛り上がってね、という思いでの選曲でした。
ただ１点、難があるとすれば、この曲、「前奏、間奏、後奏が長い」ということ。これ、選曲時に頭に入っていませんでした。何となく手拍子をして歌いだしを待ちます。
☆この記述はタイムシフトなどの映像を見ずに、当日の感想を書いています。自分が歌っているところなんてこっ恥ずかしくって見られませんっ。勇気を出してみることができたらその感想を付け加えようと思います。
さあ、歌い出しううまくいきましたが…さっそくやっちまいました。
「歌詞まちがえた！」
モニタに出ている歌詞から目を離したときに、次のフレーズの歌詞を歌ってしまった…
これ、当時気づいた人、いたでしょうねえ。コメントに流れていたんでしょうか…
顔に出てましたかねえ？出さないようにはしたんですけど。ま、やっちまったものは仕方ないので、そこからはしっかり歌詞を見つつ歌うように自分に言い聞かせました。ここあたり、意外に冷静な自分にびっくり。でも思いっきり緊張はしていました。
もう一つ冷静に分析できたことがあって、
「今日は高音が歌いにくい」
ということ。おそらく緊張から高い音を出しにくくなっているかな、と判断。このあとは普段は裏声を使わないところまで裏声に頼った歌い方をしました。うまく歌うことより、何とか音を外さずに歌いきる、ということに重点を置いて歌いました。自分でもあまりうまくは歌えていないかな、とは思いましたが、何とか、音程は外さずに歌えていたと思います。裏声の切り替えがちょっと不自然になっていたかもしれませんが。
（高音が出にくくなっていた、ということで、もし高音域が多い曲を選曲していたら（奏とか１２か月とかバケツとか）かなりやばかったはずです。そういう意味でもいい選曲でした）
会場は盛り上がっていたのでしょうか？確認する余裕はありませんでした。また、僕は緊張すると同じところを見続けるクセがあるようで、会場の右側場外のあるポイントを見続けていたり、左側奥を見続けていたりしたようです。観覧者さんの中には「こいつどこを見ているんだ」って思った人がいたかもしれませんね。
左奥を見ていたもう一つの理由
「ダンサー、こいよ」
来てくれないんですもん。結局左奥にいたダンサーは最後まで来ませんでしたね。
その代わり、先ほどハイタッチした（プロの方かな）ダンサーさんがいつの間にか横にいまして、優雅に踊ってくれていたようです。
２コーラス終わって長い間奏の中、ダンサーさん、僕にも「踊れ」といっている気がしたんです。最初はただ見ているだけでしたが場が持たないですし気づいたら一緒に踊っていました。ニコ生の視聴者さんから差し入れがあったらしく、チューペットをメイドさんが持ってきてくれました。受け取ったのはいいけど、しばらくして落としちゃいました！。
歌い終わっても後奏が長いんですよね、「Ｍ＠ＳＴＥＲＰＩＥＣＥ」は。くるっと一回転するダンサーさん。僕も巨体を一回転！案の定うまくいかない…・おまけにマイクのコードが足に絡んでしまった。
最後に何か決めポーズでもと思ったのですが、とっさに思いつかなかったので、お辞儀になりました。
退場・・・しかし足にコードが絡まっている。先ほどとは逆に１回転・・・。マイクを戻して、チューペットをとって、荷物をとって右にはける。このとき、一番前にいた人が「最高だったよ」か「面白かったよ」か、声をかけてくれました。ありがとうございました。とっても嬉しかったです。僕の方こそ、下手な歌を聴いていただいて、ありがとうございました。
こんな感じで、約６分の僕の出演は終わりました。
１０分ほどその場にいましたが宿に向かうべく会場を後にしました。
出演を終えての感想ですが、意外に冷静だったところと、やっぱり緊張していたところとありましたが、自分としてはあの場で出せる力はすべて出せたかな、と思います。ああいうすっごく大きな場は初めてでしたが、初めてなりにしっかりできたと思います。が、まだまだですね。来年以降、今度はもっとうまく歌えるように、普段の自分がもっともっと出せるように歌えれば、と思います。ぜひリベンジしたいですね。
☆「dam☆とも」の方にも「あずき色時代」の名前で登録しています。カラオケもいくつか録音していますので（それも自分では聞いていない・・・・・・）良かったら聴いてみてください。そこに今回のリベンジも録音しようと思ったのですが、なんと「Ｍ＠ＳＴＥＲＰＩＥＣＥ」は録音不可曲になっていた！残念！
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