名探偵コナン・金沢・加賀温泉・小松ミステリーツアー

捜査記録(旅行記)

 

去る2019年10月15日に今年のミステリーツアーに参加してきましたのでその模様を記します。

 

 ・10月14日21時自宅出発

 今年のツアーは,関西からの設定しかなく,中国地方からは旅行会社のツアー,しかも2人以上での申し込みになってしまうことから,大阪発のきっぷを購入。夜行バスで大阪に向かいます。きっぷは大阪近辺でしか発券できないため,当日の朝の発券となるので,例年申し込んでいる「ストーリー事前閲覧」はできないことに。

 

 ・(15日,以下同じなので省略)5時45分大阪到着

 今回,一番の懸念がバスが定刻に着くかどうか,と思っていたので,最大の難関は抜けた,とこの時思っていたものでした。バスの降車場所から約500mの大阪駅へ。

 

 ・嵐の前の何とやら

 「みどりの券売機」で発券……できない。今思えば通信にも時間がかかっているようだった。

 

 ・窓口へ

 やはり発券できず。15分くらい係員が駆け回ったが,「システム障害」とのこと。とりあえず金沢に行って,とのことだった。サンダーバードの時刻が迫っていたため,僕もあわててホームに向かう。帰ってから振り返ると,ここできちんと「金沢では発券できないこと」と「<かえり>券で他社のバスに乗るなどする特殊な周遊券だから自分が金沢に到着するまでに金沢駅の方で対応(=後でもらえることになる業務連絡書の作成と他社への連絡を)しておいてほしい」ということを確認しておけばよかった。

6:30発サンバーバード1号に乗車

 

 ・9時13分金沢到着

 システム障害はまだ復旧せず(ただし,復旧したところで金沢駅での発見は不可能)。駅員の指示は「予約確認メールの印刷物でバスに乗ってください」ということだった。ここで僕は「他社のバスを利用することになるが大丈夫ですか?」ということを確認した。駅員は「大丈夫です」と回答。僕はバス会社に連絡するものとばかり思っていました。が,実際はそういうことはなかったようだ(後述)。観光案内所に行き,ツアーキットをもらおうとする。引換券(きっぷと一緒に発行される)を持っていないので事情説明。無事にツアーキットはもらえたが,予約確認メールが取られてしまう。「何か証拠となるものがいる」らしいのだが,それがなかったらアウトなのでコピーの上返してもらうことに。しかし原本のほうを持って行かれた。スタンプを押し,改札口に戻る。

 ・最初のCP・加賀温泉へ

 トラブルはあったが,事前に立てた計画通りに進める。9:42発のしらさぎ6号で加賀温泉駅に向かう。平日なのに自由席が満員なのは,先日の台風19号で新幹線が使えず,名古屋方面に迂回して関東方面に向かおうとする人が多いのかな,と考えをめぐらす。本来大阪駅で何か買ってサンダーバード内で朝食をもくろんでいたのができなかったため,ここのホームの自動販売機で買ったパンで遅い朝食。加賀温泉駅に降りて,バス乗り場をさがす。この加賀温泉駅はホームから駅舎まで150mくらいある(これからツアーに参加する人は要注意)うえに,列車からバスへの乗り継ぎが7分。バス停は路線バスの発着場から少し離れているところにあった(写真上中)。あと1分でそれを発見。何とか間に合い,無事にバスに乗車。バスにはスタッフさんが添乗しており,事情を話すとフリーきっぷをくれた。ここで念のためとフルネームを聞かれた。JRに請求するとのこと。片山津温泉に到着。最初のCP,検番「花館」に到着。入り口からそう離れていない場所に手がかり発見(写真上右)。ここでは帰りのバスまで1時間半あるので,温泉に入ることに。が,嫌な予感。臨時休業の文字が見える。と思ったら,臨時休業は24日だった(写真下左:この日にツアーを計画している方は要注意)。ただ,今日は見晴らしが良い側の風呂は女湯になっているとのこと(見晴らしが良いほうの風呂は奇数日が女湯,偶数日が男湯になるそうです)。そこまでは調べてなかった。入浴後は併設のカフェで「加賀パフェ」なるものを注文。この加賀パフェ,ちゃんとしたルールもあるようで本格的。ネーミングだけ一丁前でどこにでもあるものを出すところはたくさんあるが,このパフェは本物です(写真下中)。外の景色は湾内の水が濁っている。台風の影響だろう。このあと,温泉卵も食べて加賀温泉駅に戻る。先ほどは時間がなくて押せなかったスタンプを押し,撮影ポイントの蘭ちゃんの写真を撮る(その写真は載せません。悪しからず)。改札口通過時に駅員からシステムが復旧したという報告を受けるものの,掲示に遅れている特急列車の表示があるため,それに乗るべく急ぐ(先ほど書いたように,改札からホームまで150m!)。何とか間に合い,これ以降,計画より早い行動になる。これが後々功を奏すことになる。

 

 ・CP2,小松駅周辺

 小松駅には計画より20分早く到着。駅員におそらくきっぷを発行するためだろう(ただし今回のきっぷは金沢地区では発行できません。おそらく駅員はこのことは知らないと思われます),「時間が取れるか」と尋ねられたので「予定を済ましてから」と先を急ぐ。ものの2分でサイエンスヒルズこまつに到着。ここも入り口の目と鼻の先に手がかり。小松駅に戻る。ここで,うっかり忘れかけていたスタンプを発見し無事に押す。ここでもし忘れていたらおおごとでした。なお,撮影ポイント(おっちゃん)はサイエンスヒルズこまつの入り口にありました。先の駅員が他の客に対応しているすきに列車(上の写真の後続の普通列車)に乗り,ふたたび金沢駅へ。

 

 ・残りのCP2つ

 金沢駅に到着したのは13:20頃。計画では小松での滞在時間に余裕を持たせていたため,ここで計画より1時間早くなる。ここでみどりの窓口へ行ってみる。システムは復旧していても,このきっぷの決まりとして金沢圏ではやはり発行できないとのこと。JRのお客様センターに電話しろということだったが,さすがにそんな暇はなく,このまま旅行を続行する。観光センターでスタンプコンブのバッジをゲット。さっきは見つけられなかった撮影ポイント(コナン)も無事に発見し写真に収める。14:00のバスでCPへ向かう。例によって,運転手に事情を説明して降車。室生犀星記念館(入り口すぐに手がかり),金沢市西茶屋資料館(ここが唯一探し回って手がかり発見)と回り,2回目のバス乗車。近江町いちば館に立ち寄り,金沢カレーを食す。近くの店の海鮮丼にも大いに惹かれたが(5年前のツアー時には海鮮丼を食す),前日の夜が海鮮丼だったため,予定通り金沢カレーにすることに。そして3度目のバス乗車で金沢駅前に着いたときに事件が起きた……

ヒレカツをトッピングしました

 

 ・JRとバス会社で一悶着

 バスの運転手がJRと掛け合うからあなたもついてきてくれ,ということだった。駅では朝の係員がいて,バスの人と言い合いに。JR側から連絡がないので対応できないとのこと。どうも,次からお金を取れ,という話になっていたらしい。バス会社へ連絡することなどを申し合わせたあと,「業務連絡書」を作成するのをひたすら待つことに。20分近く待たされ書類をもらう。お土産を買い,帰りのサンダーバードに乗る。計画よりも1時間早く行動していたので,書類作成で時間を取られても,お土産を買う時間は十分確保できた。

 

 ・新大阪駅で

 たこ焼き(写真上右)を食べて豚饅を買い,新幹線で帰宅。なのですが,ここでもひと騒動。在来線から新幹線に乗り換える場合,改札ではここまでのきっぷが入りますが,当然持っていないわけで,いったん外に出る方の改札を出て,改めて入場しなければならないので,いったん出ようとしたときに,係員に呼び止められることに。ここできっぷを発券すると言う。それならそうと金沢駅で言ってほしかった。新幹線への乗り換え時間は30分。あまり余裕はないのだから。それでも何とかすべての行程を終え,無事に帰還しました。

 

 

 

 以上が今回の捜査記録ですが,いろいろイレギュラーなことがありました。ここでJR等の対応について述べてみたいと思います。まずはJRですが,上に赤字で示したように僕がサンダーバードに乗っている間に,金沢で業務連絡書を作り,関係のバス会社に連絡をしておく,ということをしていれば,ここまでのトラブルにはならないはず。金沢駅では,台風関連でみどりの窓口に行列があったことを差し引いても,その場しのぎのお粗末な対応だったと言わざるを得ない。また,北陸鉄道のバス会社の対応もどうだったか。メールを見せても対応できないのは分かるが僕を引き連れて金沢駅に行くことはないのでは?金沢駅で待機していた交代の運転手が「勘違いしていた」と言っていたが,新手の無賃乗車だと思われたのかもしれない。が,会社として,JRに問い合わせれば済むだけの話ではないのか?JRから連絡がないのならこちらから問い合わせることもできたはずだ。今回,一番良い対応だったのがキャン・バスのスタッフさん。フルネームは聞かれたが,事情を話したら1日乗車券を発行してくれた。あとでJRと対応したと思うが,それをお客には見せないのが,サービス業としてのあるべき姿かな,と思う。JRの対応のまずさから始まったことではあるが,それ以降でお客が気持ちよく旅行できるような対応を各社には望みたい。

 

 

今年のツアーについて

 

・日帰りは十分可能

今回は,「加賀温泉→小松→金沢」という経路だったが,「金沢→小松→加賀温泉」というパターンもありだろう。加賀温泉を最後に回して捜査の疲れを温泉に入って取る,というのも良いだろう。僕も当初はそれで計画をしていたが,バスの時刻がうまくいかず,帰りのタイミングが1時間遅れてしまうので,今回のようなルートにした。

 

 

ミステリーツアー全般について

 

・規模が縮小傾向,そろそろ潮時なのか

規模縮小の傾向に。いよいよミステリーツアーも潮時なのか?CPやスタンプポイントが減ったことに加えて,CPの意味が薄れてしまっているのも気になる。入り口付近に手がかりを掲示していたのでは,今回僕がやったように何も見ずにすぐ帰ってしまうことになる。例え捜査の手がかりだけが目的であっても手がかりを見つけるまでに展示をいくつか見せるようにすれば,それで興味を持つ人がいるかもしれない。そんな人が一人でも二人でも現れることが,このツアーでCPにする目的の一つなのではないのだろうか?入り口付近に手がかりを置いたのでは,そのチャンスが失われていて,とってももったいない。金沢では5年前にもミステリーツアーがあり,この時は兼六園や21世紀美術館もCPに含まれていた。今回はそこはCPになっていない。前回のときに何か不都合があったのかもしれない(加賀温泉の方は前回も今回もCPという場所が存在する)。もしかしたら,地元にとってはプラス効果よりマイナス効果の方が大きいのかもしれない。ただ,金沢では2回目のツアー開催だし,デメリットが大きすぎればそもそも2回目はなかっただろうからメリットもそれなりにはあるのかもしれない。ただ,今回のバス会社とのトラブルのようなことがあると,協力も得にくくなってしまう。

 

 ・以前の形態に戻してほしい

 参加者もコナンと一緒に探偵の気分を味わう,というのが,ミステリーツアーの醍醐味の一つだったはずだ。手がかりの場所や,その手がかりにダミーが含まれていてどれが正しいかについて,CPを探し回ってヒントを探したり,現地の人に合言葉を言って情報を教えてもらったり……。現地クイズを解いたり手がかりのボードに併記されている暗号やキーワードなどを集めたりすることで最後の訪問地が分かる「シークレットポイント」など。以前は捜査して回るにしても楽しかった記憶がある。今はただ手がかりを見て回るだけ。手がかりの場所自体も,今回は1か所を除いて施設入口のそばにあり,その施設を探し回らなくてよくなってしまっている。一見手間がなくてよさそうだが,先にも書いた通り,施設の内容を見て回ることがないのは,訪問する側としても残念でしかない。CPの施設がどんな施設なのか,それを必然的に知るような手がかりの掲示を工夫してもらいたい。来年のミステリーツアーがどこで開催されるにせよ,そういうことがきちんと考えられていた昔のツアーに戻ってほしい。

 

 

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