ポッピンQ特設ページ

 

このページは、公開2週間で8回鑑賞するほどはまった私が、本作品の魅力を語るページです。

現在HPで公開されている映像やパンフ程度のネタバレはありますので、

全く情報真っ白で見たい方はお戻りください。文字の羅列で読みにくくて申し訳ありません。

 

ちなみに背景色は私一推しキャラあさひのイメージカラー。緑ではあるが青っぽい色、

ということだそうです(パンフ、キャラデザ黒星氏のコメントより)。

 

基本線は中学生の成長物語ですね。

過去の出来事で前に進めなくなっている人、

自分の意思がはっきり言えずに悩んでいる人

将来を考えて今の自分の本心を押し込めている人……

中学校卒業の時期に抱いている思いに

今回の時の谷での出来事を通して立ち向かう勇気を持っていく

という、ある意味王道のストーリーではあります。

ただ、90分という尺なので、主役・伊純ちゃんの成長を

メインに、他の4人はもちろん自分たちも頑張りますが

基本的に伊純の頑張りを通して大切なことに気付いていく、

という形になっています。あさひ推しの私としては

あさひちゃんの葛藤する様子も見たかったところですね。

 

いろんなサイトで感想を見ると、ここが納得できない人が

多いようですね。つまり、伊純はいいとして、他の4人は

なぜ勇気を持つことができるようになったのかについてです。

15歳。複雑な年頃でもあり、その反面、単純な面も併せ持つ。

それが思春期だと思います。重要なのはきっかけなんだと思います。

伊純ちゃんが悩んで悩んで、そして頑張りぬいた姿を見た残り4人は

「自分もそうありたい」と思ったはず。それこそが、きっかけ

なわけです。そのほんのちょっとしたことで変われるのが

思春期のいいところだと思います。

 

だから、旅を終えてのラストは「卒業」になるわけですが、

EDが卒業ソングになっていて、本編を見た後で聞くと

とっても感慨深いです。この『さよなら。ありがとう。』ですが

とても気に入って、今自分の部屋ではエンドレスでかかっています。

5人で作る和音がとても耳に心地よいですね。

この響きにも映画での成長が垣間見られます。

歌詞もすごくいいですね。「卒業という名の○○○○」

というところが一番のお気に入りです。

 

ところで、「いすみ」って“み”が一番高くなるように発音するのが

正しいんですね。登場人物みんな正しい発音しててびっくり。ま、

「伊純」だからね。私は初め“い”を一番高くするものだと思って

いたので「おや?」と思いました。

 

呼称にも個性が出てますよね。呼び捨てにする人と、「さん」づけする人と

「ちゃん」づけする人と。それも面白いですね。

 

さて、次はこの作品の見どころを

ダンスシーン、走りの描写、衣装、その他の細かい描写

に分けて語ってみたいと思います。

 

まずは本作のキモとなるダンスシーンです。

5人のうち4人までが未経験者なので、最初はどうなるか

簡単に予想がつきますが、それがうまく表現できていて面白いです。

また、パンフレットの松井PDのコメントによると

「表情や仕草、崩し方が5人それぞれに違う」ということです。

そういったところにも注目してみるとより楽しめるでしょう。

そして、本作におけるダンスは5人の気持ちの表れでもあると思うので

だんだんうまくなっていく様子は、こちらをうれしい気持ちにさせてくれますね。

 

次に走りの描写ですが、キャラデザの浦上氏がこだわったとパンフにもあるように

すごく力強さが伝わってくる描写になっていると思います。この「走り」が

本作の物語を支える重要な役割をするだけに、しっかりと作りこんでいるということが

伝わってきます。ぜひ走るシーン、注目してみてみてください。

 

続いて衣装について。パンフで言われている「もこもこ衣装」がかわいすぎます。

でも普通は中学生がこんな衣装着ないですよね。あさひが言っている言葉がその理由です。

うまい設定で無理やりに着せるところが面白いですね。思わず「着ぐるみ」って

あなたたちのことじゃん、とツッコミを入れたくなりました。衣装については

もう1種類ありますが、こちらはかっこいいですよね。あとは、大ラスのあさひちゃんの

私服姿がかわいすぎます。

 

最後にその他の細かい描写を。

東映的な描写というのか、目が小さくなったり、小夏のテントに逃げ込む

面白い動きだったり、過去の東映作品で見た独特の描写が見られて

妙な懐かしさを感じました(おジャ魔女どれみを思い出したので)。

あさひちゃんは格闘家らしく戦闘シーンも多いですが、一番の見どころは

最初のシーンですよね。よく見ると動きがすごすぎます。

あさひちゃんで言うと、寝相……。あさひちゃんらしいけど、女子力が……。

あと、「頑張ります」とお辞儀をするところは4人とも角度が違っていて

面白いですね。その前の心を読まれた時の表情や仕草もそれぞれの特徴が

出ていて面白いです。

ダンスの練習の時、首を動かす場面の蒼のあの表情が面白い。

たぶん隣の人に“勝った”と思っているんでしょうね。あの顔は。

また、蒼といえば個別練習のカットでは画面左でルチアとあるゲームをやっています。

ルチア、ルール知ってるのね。って、ダンスの練習しろよ!

ポッピン族は歩くときの音が3種類(ポコン、レミー、それ以外。レミーとそれ以外は

同じかもしれませんが)ありますね。ダンスシーンもポコンがアップになるときには

ポコンが動く音がちゃんとします。また、ここの「うふっ」などという言葉は

アドリブのようですね。あんまり使われなかった、とルチア役石原香織さんが

ファンミーティングでおっしゃっていた(気がします)。このちょっとした言葉にも

注目すると面白いです。ところで、“ポコン”って「たぬき+きつね」ですよね。

こいつだけ名前が単純すぎるのは、作中“○○○”とまで言われてしまう伊純の

同位体だからでしょうか(笑)。あと、ポッピン族にも男の子、女の子設定が

あるようですね。作中、特には触れられていないですが、誰が男の子、誰が女の子

と考えながら見ていくのも面白いと思います。個人的にはルチアちゃんが好きですね。

モチーフはネコですよね。肉球、柔らかそう。冒頭のテントの上での動き、

スライドするのがかわいい。

かわいいと言えば、初めてレミーを見たときに伊純が「はー、かわいいぃ」と

言いますが、その言い方がかわいい。あとはファンミーティングでもダレン役の本渡さんが

おっしゃっていましたが、小夏&ダレンペアがかわいい。ダレンが小夏に抱かれていたり

座っている小夏の前にダレンを座らせていたり、とかわいいシーンが多いです。

8回目の鑑賞で気づいたのですが、伊純ちゃん、牛乳を飲み干して

空になったパック、ちゃんと洗っているんですよ。なぜそれが分かるか。

お父さんとお母さんの会話のところで良く耳を澄まして音を聞いてみてください。

また、もこもこ衣装に着替える直前のところで、伊純ちゃんには少し前から

異変が起きていることが分かります。うつらうつらしているし

長老が話しているときにも…。ここも音に注目すると良いです。

このように見るたびに新たに発見できることがありそうな作品です。

 

ぜひ劇場でご覧ください。

 

 

それと、これから劇場でご覧になる方にアドバイス。

これは公式でも言われていますが

EDが始まっても、映画館内が明るくなるまでは席を立たないように

してください。

 

 

ここから先は大きなネタバレになりますので

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ここから

本作の最大の謎

〜なぜ蒼が他の4人と同じ高校にいたのか〜

それはレノが同じ高校へ進む5人に“時のカケラ”を拾わせたから、でしょ

って、そうではなくって、

『塾でトップの成績の蒼が、

成績ではかなり劣る(と思われる)他の4人と一緒の高校にいるのか』

ということですよ。

蒼が行っていた塾のレベルがそれほど高くなかったのか

塾の成績は塾の成績として、進学する学校のレベルとは関係ないのか

もっとレベルの高い高校の受験に失敗したのか

実は他の4人はもともと成績がいいのか

いろいろな理由が考えられるところですね。

こういうことを考えるのも面白いですね。

ちなみに私の解釈は三番目。本番の時に何かあったのかもしれませんね。

だからますます勉強に打ち込んでしまって「今は寂しくても」という

セリフにつながっているような気がしています。でもその結果が

4人と一緒の高校って、それを知った時の蒼はかなりショックなのでは、

と考えたりもしますね。

「自分はこんなに勉強したのに、結局みんなと同じなんて…」

そこをレノにつけいれられなければいいのですが……。

次の騒動の発端は蒼、って展開でなければいいのですが。

ここまで

 

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